「リサイクル」という言葉には、大きく分けて二つの意味があります。
広辞苑には「資源の節約や環境汚染防止などのために、不用品・廃棄物などを再利用すること」とあります。
また、大辞泉では「(1)廃棄物や不用物を回収・再生し、再資源化、再利用すること。資源の有効利用および環境汚染防止のために重要であり、リサイクル関連のいろいろな法律が定められている。資源再生。再資源化。再生利用。リサイクリング。→循環型社会形成推進基本法(2)まだ使える不用品を他の人に提供して、活用をはかること。リユース(再使用)。」と、二つの意味があることを明確に示しています。
英語でも"recyle(動詞)"、"recycling(名詞)"には、同様の意味があって、中古品を売る店を"recyle store"とか"recycle shop"などというようです。もちろん、廃棄物の再生という意味もあります。
中古品の流通による省資源化、省エネ化も重要ですが、ここでは経済産業省の3Rでの定義に従って、廃棄物の再生を「リサイクル」、中古品の再利用を「リユース」と呼ぶことにします。
経済産業省の3Rの取り組みは、以下のURLにあります。
https://www.meti.go.jp/policy/recycle/index.html
ここでは3Rの定義は、以下のようになっています。
1.Reduce(リデュース)・・・廃棄物の発生抑制
2.Reuse(リユース)・・・・・・・・・・再使用
3.Recycle(リサイクル)・・・・・・再資源化
廃棄物リサイクルに関する日本の法律は、環境省と経済産業省でまとめられています。環境省には環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室があって、これらの法律を説明しています。
https://www.env.go.jp/recycle/recycling/index.html
また、経済産業省には産業技術環境局リサイクル推進課があって、法律をまとめています。
https://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/admin_info/law/index.html
なぜ二つの省でまとめているのかは、わかりません。
これらの法律に関連して、経済産業省では毎年、資源循環ハンドブックを発行しています。
https://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/data/pamphlet/index.html
これは100ページを超える大作で、読みごたえがあります。日本の廃棄物リサイクルの現状を細かく伝えています。統計数字がたくさん出ているので、非常に便利です。
現在、大きな問題になっているプラスチック廃棄物のリサイクルに関しては、(社)プラスチック処理促進協会が毎年発行している「プラスチックリサイクルの基礎知識」が役立ちます。
https://www.pwmi.or.jp/data.php?p=panf
40ページ弱の小冊子ですが、統計数字も技術解説も分かりやすいです。
日本の廃棄物処理に関する資料は、他にもいろいろありますが、まずはここに挙げた資料に目を通して、それから関心のある対象物の廃棄物処理法の資料を検索するのが効率のよい調査方法だと思います。
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